こんばんは。
東村山市議会議員のかくたかづほです。
今回は先日行かせていただいた昭和病院の視察についてまとめていきます。
昭和病院には実は初めて行きましたが、公立病院ということでいわゆる公立小中学校のように、年期の入ったものを正直想像しておりました。しかし、写真の通り、とても整っており、まずはその点にびっくりしたというのが正直なところです。年齢を経るにつれて、人間ドックなどで病院に行くことが増えていくというのが一般的かと思いますが、その背景もあり若者のほとんどは病院に行くことがあまりないかと思います。私もその一人でした。
今回の視察は昭和病院を構成している小金井市、小平市、東村山市、東久留米市、清瀬市、東大和市、西東京市の各市議会議員が4名ほど選出され、視察をしました。東村山市からは新人議員4名でした。上記市で、昭和病院企業団というものを構成しており、受診する人数によって補助金の分配を変えています。昭和病院は小平市にあるため、1番利用者が多い市はもちろん小平市、そして2番目は東村山市でした。だからこそ東村山市は補助金を多く払っているという現状があります。
個人的にはこれ自体には何も問題はないと考える一方で、東大和や清瀬の市議会議員さんからは「少し遠くて使いづらいという声も届いている」とのご意見もありました。確かに小平市にあるため、東村山市や小金井市は隣で、比較的通いやすいかもしれませんが、たとえば路線が違う清瀬市、そして物理的に遠い東大和市は通いづらいかもしれません。広域連携の意味でも地域医療の面でも、どこまでを「広域」とし、「地域」とするのかは今後ますます課題になっていくかもしれません。
昭和病院の概略をご説明いただいた後、施設案内をしていただきました。
本当にたくさんの最新の機器がありましたが、特に私が気になったことは下記の二つです。
日本製の精密機器が世界を席巻しているということ
様々な科を見せていただきましたが、どの先生もおっしゃっていたのは日本の製品は素晴らしく、使いやすいということ、そして世界中でのシェアも大きいということです。
少し前までは家電製品はほとんど日本製。テレビや冷蔵庫をはじめ、白物家電は日本が席巻をしておりました。しかし、近年では韓国や中国に抜かれてしまっているのは、言わずもがな周知の事実だと思います。
そんな背景知識しかなかったですが、それでも医療機器という分野ではまだまだ日本が戦えているということを感じることができ、嬉しかったという率直な感想と、なんとかして維持していかなければならないなという気持ちになりました。
少し話はずれるかもしれませんが、車では抜かれ、半導体も負けてしまっている状況で、昨今話題の新技術「生成AI」などの新しい分野でも少しでも日本が世界で戦えるような状況を作らなければならないと改めて感じました。
減税や補助など様々な形で、東村山市としても後押しできるような施策を提案し続けていきます。
三次医療への対応
昭和病院の場合はこちらの意味合いが強いです。
一次医療とは、自分自身で歩いて病院に来られる方への医療。
二次医療とは、救急車で運ばれてくる方で比較的症状の軽い方への医療。
三次医療とは、救急車で運ばれてくる方で一刻を争う状況の方への医療。
をそれぞれ指しています。
三次医療への対応が地域病院では鍵となっています。
昭和病院はその一翼を担っているため、しばしば三次医療に対応するために一次医療を少し待たせてしまうということもあるとの話でした。症状にもよるかとは思いますが、効率的にたくさんの方を救うためにはしょうがないことだと思う一方で、それをあまり理解していただけないことも多いとお話ししておりました。まずは三次医療から行い、命の危険がある方から行うのは至極真っ当な判断かと思います。私も注意しながら周知していきたいと感じました。
昭和病院は駅から少し遠いということもあり、その点もしばしばクレームとまでは言わないものの、患者さんからのご意見があるそうです。ですが、三次医療的な観点からすると、私個人的には駅から遠いことによって、一次医療の方が減り、より三次医療に集中できるというのであれば、ある意味で理にかなっているのかもしれないと感じました。
医療の現場は、これまで頻繁に出入りをしてきたわけではないので、様々なお話が新鮮でした。私の場合、母が脳卒中で倒れ、それからICUに入っていたり、長期入院をしていたということで、病院自体に多少馴染みがありますが、自身が通っているということではないので、様々な方のご意見を伺いながら進めていきたいと感じました。
これからさらに高齢化が進む日本で、近々の課題となっています。
引き続き市議会議員としてできることをやっていきます。今日はこんなところで。それでは。