こんばんは。
東村山市議会議員のかくたかづほです。
本日は、一日自宅で寝込んでおりました。少し前から腹痛が止まらず、困っております。近いうちに病院に行きます。
6月議会は閉会しましたが、昨日は所属している「生活文教委員会」がありました。
審査した陳情は3件。毎度のことながら、名前が仰々しいですが、まとめていきます。
ちなみに前回の6月定例議会での生活文教委員会についてはこちらにまとめていますので、よかったら合わせてご覧ください。
5陳情第13号 東村山の中学校に温かい全員給食を求める陳情
これまでも中学校の給食に関する陳情はたくさん出てきました。
今回のこちらの陳情は、6月議会にも一度審議がされていましたが、初めて「温かい」という言葉が追加された陳情となったため、その真意を聞きたいとのことで、継続審査となり、昨日の委員会で陳情人の方に来ていただき、審査となりました。
結論から言うと、またもや継続審査となりました。
私としては、スクールランチを経験した唯一の議員として、先の6月定例議会での同じ意見を出しましたが、基本的にはこの「温かい」が何を指しているかに関わらず、採択の立場です。陳情人の陳情説明では、温かい給食というのはいわゆる自分の学校で作り、給食を提供する自校方式が最善ではあるが、今回の陳情ではそれは求めず、現在のランチボックス形式でもいいので、とにかく全員に提供してほしいとのことでした。
その内容であれば、私はなおさら採択の立場です。
先のブログにも書きましたが、経験者として冷たい・不味いなどの比較的ネガティブな印象は持っていません。ですので、ランチボックス形式で全員に提供するという形であれば、現実可能性は高まると考えています。もしも自校式を進めていくのであれば、公共施設再編の際に、作っていくというのが実現可能性が一番高く費用対効果も高くなると考えられます。さらに民間事業者などにも参画してもらうことで、給食室を給食室としてだけでは終わらせない使い方を模索し、費用対効果をさらに上げることが可能であると考えています。
一方で気になることもありました。
一つ目は、アレルギー対応などの件です。
ランチボックスでの全員給食にした結果、同じボックスにメニューが詰まっているため、アレルギー反応を起こしてしまう食べ物が一緒に入ってしまう可能性があります。その人にとっては、最悪の場合、生死に関わる問題になりかねません。そのため、ランチボックスとして全員給食を導入したとしても、現在のようにお弁当持参の形式は合わせて導入しておくべきだと考えています。現在のランチボックスの予約システムは、一括予約やスマホ予約など、私がやっていた頃よりもより便利になり、予約のし忘れを防止する機能が追加されています。
この機能を持ったまま、ベースアップという形で基本的には全員にランチボックスとして導入し、アレルギーなどを持つお子さんに関しては、お弁当持参などの選択を取れるようにしていくのが良いと考えます。
二つ目は陳情人の意見の真意です。
上記URLから陳情書を見ることができますが、陳情書には温かい給食がないという趣旨の記載やおいしくないと読み取れるような記載があります。ある委員も取り上げていましたが、中学校給食は冷たくておいしくなくて、これだけ悲惨な状況なんだというチラシを散布していたという話も上がり、自団体がやってことだともおっしゃっていました。ですが、一方で我々委員会からの質問に関しては、中学校のランチボックスは栄養価も考えられていて良いとの内容の発言や、美味しいと思うとの発言もあり、矛盾のようなものを素直に感じてしまいました。
文面と実際の回答で違うとも捉えられるような回答をしてしまったことによって、この陳情が前に進みにくくなってしまう可能性もあるため、非常にもったいないと素直に感じました。
結論として、各会派で話し合いたいとの委員が多かったため、引き続き継続審査となりました。私以外の委員は会派があるため、意見の確認、一致を図らないといけないようです。
5陳情第18号 ゲームを利用した「まちおこし」に関する陳情
いわゆるeスポーツを使ってまちおこしをしたいので、市として後押ししてほしいという趣旨の陳情でした。
内容としては、予算を充ててほしいや設備を強化してほしいなどの具体的な内容が良くも悪くもなく、抽象的であったため、全会一致で採択となりました。
個人的にこの陳情人とは関わりがあり、上記のランチボックスの件と同じように一番内容的に理解できるのは私だと思います。陳情人からあらかじめ聞いていた内容としては、今回は議員にまずはこういうことをやっているということを知っていただき、周知を図っていきたいので、抽象的な内容にしましたとのことでした。確かにこれからさらに内容を詰めていき、ある委員からの指摘もありましたが、「どのレベルのまちおこし」なのかも含めて、検討していく余地が十分にあります。
東村山でやる意義も含めてですが、東村山にはまちおこしで活用できそうなものが少ないということも挙げられるとも思いますので、個人的には積極的に活用していくべきだと思います。
5陳情第19号 国に対し、適格請求書等保存方式(インボイス制度)の延期も含め慎重に検討することを求める陳情書
10月から本格的に始まるインボイス制度に関する陳情です。
この陳情も何度も出てきていますが、その度に意見が割れています。10月から始まるということで、この陳情を審議するために閉会中の委員会が開かれたという裏話も聞きましたが、結論としては不採択となりました。
日本維新の会としても、私としても、意見は同じで基本的には導入すべきという考えです。委員会討議の中でも話しましたが、1000万円を超えるか超えないかで税金が変わってしまう今のシステムはあまりにも杜撰すぎます。本来1100万円稼げる事業者も税金を払いたくないが故に、980万円程度に売り上げを渋ってしまうという可能性もあります。そうなると経済的にはよくありません。私も事業者であり、フリーランスとして働いて時期もありますので、現状はよく理解しているつもりです。上記のように渋ってしまう事業者も見てきました。そういった意味でも税制はもう少しわかりやすくすべきだと考えています。また、1000万円以下の売り上げに合わせて子会社を作り、税逃れするというケースもあるようです。
一方で、制度が難しすぎるとの意見もあるので、早くしっかりとやることを決定し、周知徹底をしていくべきであると考えています。それこそ商工会や地域振興課と協力し、市内事業者への周知をしていく必要があります。経過措置も導入されますので、その間にでも登録事業者を増やし、仮に登録していない事業者がいたとしても、不当な扱いを受けないようにしていく仕組みを作っていくべきです。
以上、長くなってしまいましたが、閉会中に行われた生活文教委員会についてでした。
今回の陳情は、それぞれの陳情の当事者でもあったので判断が難しい部分はありましたが、それでも東村山市全体や日本全体を考え、判断をしました。これからも迷ってしまうこともあるかと思いますが、少しでも先を見て、少しでも良い判断ができるように勉強を続けていきます。
今日はこんなところで。それでは。