こんばんは。
東村山市議会議員のかくたかづほです。
本日は12月議会最終日でした。
なんとか最終日に間に合ったデフリンピックのバッジ。万博と並び、いい感じですね。
私は昔から国際イベントが好きなので、党関係なく、万博やオリンピック、ワールドカップなどできる限り行くように見るようにしています。来年は日本で初めてのデフリンピックが東京で、万博が大阪であります。今からもう楽しみです。
さて。
話はそれましたが、議会の最終日は初日に委員会に付託された議案が本会議に返ってきて、最終審議をする日です。雑多にまとめながら、反対討論二つも書いていきます。
政策総務委員会
議案第48号 東村山市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例等の一部を改正する条例
マイナンバーカードにかかるスマホだけで動かせるようになる。
項ずれを訂正。
具体的なアプリ等は国からはまだ示されていない。
→多数で可決
議案第49号 東村山市減債基金条例を廃止する条例
8%以上の償還はすでに完了している。
市民への影響はない。
→多数で可決
議案第50号 東村山市ふるさと創生基金条例を廃止する条例
シティプロモーションなどに活用してきた。
一般財源で対応できる。
→多数で可決
議案第51号 刑法等の一部を改正する法律等の施行に伴う関係条例の整理に関する条例
禁錮や懲役を拘禁刑に変更。
実際には禁錮、懲役刑はほぼ同じになっている。
明治40年から続いてきた法律を改正する。
→多数で可決
議案第52号 東村山市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
人事院勧告に従って、2.7%の引き上げ改定を行う。
0.2月分特別級をアップ。
扶養手当の額の改正。
12月の期末手当勤勉手当で実施する。
正職員は最低11.7万円の増、最高65.4万円の増。
会計年度任用職員は最低4.5万円、最高9.6万円の増。
東京都に準拠した改正。職員団体との交渉。11月27日に決定。
→多数で可決
私は反対をしました。
日本維新の会かくたかづほは、本議案に反対の立場で討論いたします。
最初に申し上げておきますが、公務員の待遇改善自体を否定しているわけではありません。
中長期財税見通しも発表をした今、今のままの財政では持続可能ではないというのは、議会をはじめ周知の事実です。そのような状況下で、2.5億円以上の一般財源から毎年継続的に歳出される人事院勧告による給与アップはとてもSGDs未来都市でもある当市にとって持続可能であるとは到底考えられません。
毎年着実に効果を上げている行財政改革でよって生み出された効果額も一瞬で吹き飛ぶ可能性すらあります。毎年市長をはじめ、職員の皆さんが尽力をし、生み出した行革効果がなくなってしまうのと同義であると考えています。
財政が逼迫している今、早急に予算をかけてやることではないです。今回一旦立ち止まるということも選択も考えるべきです。むしろ、このような状況では、市長自ら退職金のカットや報酬カットをし、職員の皆さんにこの苦難を一緒に乗り切ろう!というのがトップのやるべき仕事です。民間では当たり前のことです。民間に準拠している人事院勧告に従うのであれば、民間の当たり前をもっと積極的に取り入れ、我々議員も、私も自主的に行っていますが、議員報酬の削減や定数削減など積極的に行い、この苦難を一緒に乗り越えていきましょう。
何より限りある資源を有効活用し、未来を担う子どもたちにツケを残さない希望ある街にすべく、かくたかづほの反対討論といたします。
議案第67号補正予算第5号も同様の理由で反対といたします。
議案第53号 東村山市公契約条例
賃金の規定がないのは、本来労使間で行うべき。
労働条件の確認など必要に応じて適正な労働条件を整えていくことができる。
公契約条例がある団体88。56団体が賃金条項を入れていない。
罰則規定はない。公表もしない。労働基準監督署などの関係所管に通報する。
→多数で可決
まちづくり環境委員会
議案第57号 東村山市下水道事業建設基金条例を廃止する条例
昭和56年から受益者負担金として積み立てていた。
平成7年度には市内全域の汚水整備が完了した。
平成20年度以降利用がされてこなかった。
未処分利益剰余金として保有する。
→多数で可決
6陳情第8号 久米川駅南口のケヤキの木の保全に関する陳情
閉会中審査も実施。
ケヤキ自体は健全。歩行者の安全性、広場空間の利活用の要望が多かった。
→多数で否決
生活文教委員会
所属する生活文教委員会に関しては詳しくはこちらをご覧ください。
議案第54号 東村山市寄附金基金条例を廃止する条例
速やかに寄付者の意向に沿えない。
寄付から充当まで2年。寄付者への報告まで1年。トータル3年かかる。
→多数で可決
議案第55号 東村山市スポーツ施設条例の一部を改正する条例
野口町の健康広場を廃止。
地権者から無償提供されていた。買取の申し出があったが、前川公園があるため、断念。
老人クラブや自治体などが日常的に使っている。
返還後は前川公園の芝生広場を案内している。
→多数で可決
議案第56号 東村山市民スポーツセンター条例の一部を改正する条例
駐車場の利用料金を徴収する。
慢性的な渋滞が発生している。
車両のナンバープレートを読み込む。
収益金は20万円程度となる。
→多数で可決
議案第58号 東村山市奨学資金貸付基金条例及び東村山市奨学資金貸付条例を廃止する条例
13人が残っている。4人が滞っている。
東京都や国、各学校でも行っている。そちらの方が利便性が高い。そのため利用者が少なかった。
→多数で可決
議会運営委員会
議会基本条例の検証
市民の皆さんから頂いた意見はHPに上げていく。
今回で検証が終わり、ようやくあることが決まりました。それは、私の所属政党がHPや市議会だよりに載るということです。当選直後から、「会派に属さない議員」「無所属」と表記がされていたため、まるで日本維新の会を離党したのではないかと有権者の方から思われ、ご連絡を頂いたことは数知れず。議長への申し入れや各会派への交渉などを行い、2年が経とうとしている今、ようやく表記されることが決まりました。
実際にどのような表記になるのかはこれからだと思いますが、ひとまず維新であるということを表記できるのは本当によかったです。市民の皆さんからお問合せを頂くということは、市民のみなさんに正しい情報を伝えられていないということだったので、それは全くいいことではありません。解決してよかったです。
即決議案
本日、最終日に追加された市長提出議案が2件、議員提出議案が2件ありました。
議案第67号 令和6年度東京都東村山市一般会計補正予算(第5号)
職員給与改定の給与補正。
2.7億円の増加。
財政調整基金の繰入金で対応。残高26.6759億円。
各部署・各款で人件費を計上。
大学に行ったり、あらゆるツールを使った採用をしている。
経験者採用も55歳まで積極的に行っている。
自治体間の獲得競争もある。
人件費比率は出しているが、目標はない。
人件費:令和2年度41.9%3年度43.7%4年度43.2%5年度42.5%6年度46.0%
50人以上の11178社から1247社を抽出。人事委員会からは詳細な規模を出されていない。
市民税 | 令和元年度 | 2年度 | 3年度 | 4年度 | 5年度 | 6年度 |
個人 | 95.2億円 | 96.5億円 | 95.3億円 | 98.5億円 | 99.6億円 | 93.1億円 |
法人 | 8.5億円 | 6.5億円 | 6.4億円 | 7.2億円 | 6.8億円 | 6.4億円 |
令和7年度には19億円足りない。
給与平均:5級1174.7万円、4級1043.8万円、3級775.5万円、2級642.7万円、1級481.4万円
→多数で可決
私は議案第52号 東村山市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例と同じく反対をしました。
議案第68号 令和6年度東京都東村山市一般会計補正予算(第6号)
11月29日補正予算が閣議決定。
速やかな対応を行う。住民税非課税世帯に3万円を配布。1.8万世帯分。
2000人分。子育て世帯には子ども一人当たり2万円を追加。
年代別:20歳未満0.9%、20代6.5%、30代4.8%、40代6.1%、50代9.3%、60代12.0%、70代22.4%、80代38.1%
別途2.73億円の交付金がある。
12月13日に住民登録がある世帯。
給付開始は2月末に通知想定。2月下旬から4月くらいまでが申請期間。
プッシュ方式で実施。7.5時間20日延べ22人稼働。
コールセンター実績6ヶ月1760件、4ヶ月2176件
1時間あたり2400円の計算で委託。
→多数で可決
2点質疑と要望をしました。
一つはマイナンバーカードの利便性を積極的に伝えてほしいこと。
デジタル庁はマイナポータルを使って、すぐ申請できるシステムを自治体に提供するという話もあります。是非とも積極的に活用し、マイナンバーカードの利便性を伝えていってほしいです。
もう一つは、HPにいち早く情報を掲載してほしいこと。
私の質疑の中で、この給付についてお問合せがあったということが明らかになりました。世田谷区などでは「詳細不明」としながらもHPでいち早く公開しています。それにより、職員の方の負担が減ったり、わかりやすい市政になると思います。少しでも利便性の高い、親切な市役所を目指してほしいです。
議員提出議案
議案第4号 東村山市議会の個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例
「議案第48号 東村山市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例等の一部を改正する条例」「議案第51号 刑法等の一部を改正する法律等の施行に伴う関係条例の整理に関する条例」の改正により議員にかかる条例の改正。
→多数で可決
議案第5号「103万円の壁」見直しに当たり、地方税収への影響を考慮した議論を求める意見書
→多数で可決
私は反対しました。討論は下記の通りです。
日本維新の会かくたかづほは本意見書に反対の立場で討論します。
そもそもこの103万円の壁というのは1995年以降物価の上昇や最低賃金の上昇などがされているにもかかわらず、約30年間一切見直しがされてきませんでした。それにより特にこの年末の12月にはいわゆる働き控えがおき、労働力不足など企業にとっても大きな壁となっていました。
現在、国でも様々な議論がされ2025年から123万円に引き上げられることが決まりました。一旦は決着している事柄に対して、意見書を出すタイミングとして正しいのでしょうか。
また、この意見書を出すことにより、103万円の壁の議論が進まなくなる可能性すら考えられます。それは本来の目的ではないというご答弁もありました。であるならば、取り下げることも検討しなければならないとすら考えます。
また、そもそも財務省が発表している「一般財源総額実質同水準ルール」や交付税増額の報道さえあります。メディアが騒ぎ立てるほど、地方財政への影響は少ないと考えています。
我々市議会議員は市民の皆さんの生活に一番近い議員であるからこそ、納税者の立場に立って、減税により、負担を減らし、手取りを増やすことによって、経済を活性化させていくべきです。さらには、歳出削減や行財政改革をしっかりと行い、こういった税制改正にも対応できるような体制を常に作っておく必要があります。
以上の理由により、反対といたします。
一般質問でも取り上げた103万円の壁についてです。
驚いたことはこの意見書は自公から出てきたものではなく、共産党から出てきたものだということです。財源の心配をするつもりはわかりますが、足りない分は国がなんとかするというルールがあります。なので全く心配はありません。むしろ、こういったことがいつあるかわからないからこそ徹底した行財政改革、歳出削減が必要だということが改めてわかりました。
終わりに市長から
9月2日服装フリー化実証実験。12月27日で終了。
特に苦情などはなし。
市民からも87%が「良い」「やや良い」。
1月からは本格実施。
まとめ
本日で12月定例議会も終わりました。
15時過ぎくらいには終わり、例年にないくらい早いそうです。
個人的には初めて1日で2回反対討論をしたので、これまでにない疲れを感じました。やはり反対するには気力を使います。議場の席順が自民党の隣だからかもしれませんが、何か違うものを感じます。
討論の部分でもお伝えしましたが、将来にツケを回さないこと、そして減税を進めること。このことは当選以来一切ぶれていません。
今年一年もようやく終えることができました。
ひとえにいつもブログを見ていただくみなさん、Youtubeを見ていただけるみなさん、SNSを見ていただけているみなさん、街で声をかけていただけるみなさんのおかげです。財政見通しは相変わらず厳しいですが、みなさんに当選をさせていただいてから2回目の年末。少しは変えられてきているかなと感じられるようになってきたような気がしています。来年、都議選もあるということで、残りの任期について考えることが最近多くなってきましたが、残り2年半少しでもみなさんの生活を豊かにできるように、「もったいない」のまちへすべく、徹底した行財政改革、子どもたちへの徹底投資、減税、これを来年も進めていきます。
まだまだ微力で、非力ですが、来月には31歳になります。
みなさんにお育ていただきながら、少しでも生まれ育った東村山がより良い未来を描けるように引き続き尽力していきます。
今日はこんなところで。それでは。