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【カフェ難民】東村山市の永遠の課題

まちづくり
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こんばんは。
東村山市議会議員のかくたかづほです。

本日は、朝から一日溜まった雑務をこなしておりました。
会社の方でももう少し仕掛けることを決めたので、こちらも頑張ります。

さて。
日々、駅前や街中など様々な場所で市民の皆さんからご意見を頂いています。その中でも私のところに多く届いているのがタイトル通り「東村山にはなぜカフェがないのか」「カフェを作ってほしい」「またカフェが無くなった」ということです。

つい最近まで久米川駅周辺には2店舗あったのに、両方とも無くなってしまいました。

昨年は駅ほぼ直結のサンマルクが閉店。

今年は老舗で愛されていた珈琲館が閉店。

私は事業者でもあり、議員でもあります。
今回は両面から考えていきます。

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なぜ東村山市のカフェは潰れるのか

最近特に、久米川駅にあったカフェが続けて閉店してしまったということで、私のところにも気軽にお話ししたりしたり、くつろいだりする場所がないというお声が本当にたくさん届きます。

私もいつもは事務所だったり、市役所だったり、借りているコワーキングスペースだったりで仕事をしていますが、時々そのようなカフェに行って、気分転換がてら仕事をしたりしていたので、いち市民としてもショックが大きいです。

ただ、東村山駅からさくら通りを歩くと、コメダ珈琲があったり、秋津駅周辺にもいくつかあったりします。また個人店も実はたくさんあったりします。そう言ったことを鑑みると、東村山市にカフェが少ないというのは一種の印象なのかもしれないなと私は思うこともあります。

ですが、実際に少ないとも感じます。
特にスターバックス、スタバがないのが市民の皆さんの大きな関心ごとの一つだと思います。

近くだと、埼玉県所沢市に複数店舗、小平市にも、清瀬市にもあります。
スターバックスといえば、マーケティングに長けている会社であり、必ず出店する際にはしっかりと調査すると言われています。
東村山市での出店も度々話題にはなっては消え、また話題になっては消えと何度か繰り返しているという噂も私ですら耳にしています。何度も出てくるということは可能性としてゼロということではないということを示唆しているものだと、市民としてポジティブに捉えますが、実際にカフェが閉店している状況を考えるとそこまで楽観的ではいられないのかもしれません。

私も飲食店を経営したことが何度かあります。
2年前は小さいながらもカフェの経営もしていました。カフェという業態は飲食店の中で一番難しい業態と言われています。難しい話はここでは割愛しますが、私がいつも思っているのは、お客さんとお店側の求めるものが違うからだと考えています。

お客さんがカフェに行く理由はもちろん様々ありますが、一番はゆったり読書したい、仕事したい、友達とまったりお話ししたい、この「ゆとり」を求めていくことが多いかと思います。つまり、コーヒー一杯で長居をすることも多いと思います。
一方で、お店側からすると、売上が立たなければお店を続けることはできませんし、雇っているスタッフやオーナー、店長さんの生活すらままならない可能性すら出てきてしまいます。売上を上げる方法は2つしかありません。お客さんを増やすか、一人当たりの単価を上げるか。この二つです。

ですが、前述の通り、お客さんはそれを望んでいないことが多いです。ですので、カフェ業態というのは難しいと言われており、スタバなどの大手はテイクアウトでお客さんを増やし、コーヒー豆や物販などで売上単価を上げているわけです。実際、これを個人店がやるのは難しいと私は考えています。

このお客さんとお店側の相違で、カフェは東村山で長続きしないと私は考えています。
お客さんを増やす施策を打つときに考えることの一つとして、その駅周辺にはどれくらいの人の行き来があるのかということです。東村山の場合、周辺に大きな施設があるわけではないので、全く外から新しい人が来るのかということを考えると、新宿渋谷などの場所と違って望めません。客単価に関しても同じです。

ここまでは事業者としての意見を述べました。次は議員としての考えを述べていきます。

カフェ誘致は正解なのか

カフェを誘致してくれという話はほとんど毎日と言っていいほど、私のところに届きます。
もちろんいち市民としても、議員としても東村山市にカフェがあった方がいいのは理解していますし、私自身もできたら嬉しいなと思います。ですが、上記のように厳しい現実がある中で、この「誘致」に関してどう思っているのか、考えをまとめていきます。

一般的に誘致となると、補助金を出したり、場所をタダもしくは安く貸し出したり、免税したりすることが考えられるかと思います。これにはあまり賛成という立場ではありません。カフェという業種に限らず、広く行うというのであればまだわかりますが、こちらから来てくださいというお願いをしたときには、条件をつけられることが多いです。特にビジネスではそうだと思います。

また、仮に3年間補助金を100万円ずつ出すので来てくださいという契約をした際に、補助金に頼った経営になってしまう可能性もあり、3年後その補助金がなくなったときには、経営ができないという形になってしまう可能性があると考えているので、私は誘致のための補助金などにはあまり前向きではありません。

誘致ではなく、企業が、飲食店が、カフェが起業しやすい街づくりを行っていくことが必要だと私は考えています。長期的な話になってしまうかもしれませんが、それでも短期的に誘致などをするよりも、他の業種を呼ぶためにも、魅力的なまちづくりが必要不可欠であると考えています。

魅力的なまちづくりとは、企業側から考えると市場が大きいということに越したことはありません。人がたくさんいて、お金を使ってくれる人も多い、そんなまちが企業側にとっての魅力的な街になります。そのためには、市内経済の循環や副業の推進、起業したい方の支援など様々な方法があるとは思いますが、私は今ある形も再検討しながら、カフェを作ってもらえるような土壌作りをしていかなければならないと考えています。

長くなりましたが、一口にカフェを市内で作ってもらうという話だけでも、様々な側面から物事を考えて、今ある最善の策を見つけ出さなければいけないなと改めて感じました。引き続き勉強を怠らず、東村山市のために頑張っていきます。

今日はこんなところで。それでは。

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