こんばんは。
東村山市議会議員のかくたかづほです。
本日は朝の挨拶から始まり、ダンス練習をして、昼過ぎからは東京維新の会の集まり、そして夜は新橋での街宣活動でした。
さて。
先日こんなことがありました。
ということで、今回は市議会議員の赤裸々なお財布事情を書いていきたいと思います。
市議会議員には、大きく分けて3つのお金があります。
ひとつずつ見ていき、最後にかくたかづほの状況と考えをまとめます。
議員の懐事情
議員報酬
詳しくは下記URLにある「東村山市議会議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例」に書いてありますので、そちらをご覧いただくと、より実態が分かると思います。
基本的には
毎月の議員報酬 485,000円
がベースになっており、ここに期末手当というものが入ります。それが6月末には議員報酬に200/100をした金額、12月末には議員報酬に215/100をした金額です。つまり、
6月:485,000円÷100×200=970,000円
12月:485,000円÷100×215=1,042,750円
となり、年ベースにすると、
485,000円×12ヶ月+970,000円+1,042,750円=7,832,750円
となります。
年収べースだと、800万円弱ほどです。
ちなみにですが、新人議員は最初の6月期末手当は2ヶ月分ではなく、1ヶ月分となっています。なので、1年目は7,347,750円となります。
政務活動費
だいたいの地方議会には政務活動費というものがあります。度々話題になるもので、国会議員でいうと、それこそ維新の小野泰輔衆議院議員が取り上げ話題となった旧文書交通通信滞在費(旧文通費)、現在の名称ですと、調査研究広報滞在費に当たるかもしれません。
ですが、実情は全く異なるもので、地方議会の政務活動費は申告義務があり、調査研究広報滞在費には申告義務がありません。日本維新の会は当初からおかしいと声を上げ、自主的に領収書を公開しています。
少し話がそれましたが、東村山市議会にも政務活動費があります。国会議員の場合、毎月100万円ですが、東村山市議会の場合、毎月12,500円です。ですので、年換算すると、15万円になります。
国会議員の調査研究広報滞在費に比べると雀の涙程度に見えるかもしれませんが、この中で例えば視察に行ったり、関係図書を買ったり、勉強会に参加したりする費用を捻出します。それを超えた場合には自費となり、議員報酬から支払うことになります。
手当て
先ほどの議員報酬の他に、議長や副議長には役職手当があります。月額の議員報酬が558,000円になるので、一般議員報酬と比較すると、73,000円のアップです。その他、副議長は506,000円、各委員会の委員長は495,000円となります。
また、東村山市議会にはないですが、費用弁償というものもあり、議会によっては議会に出席すると上乗せされる報酬があります。
その他
これは上げたらキリがないですが、市議会議員が就く地域の団体の役員のような役職もあります。
かくたかづほの現状と考え方
かくたかづほの現状
現状を先にまとめますと、私は議員報酬以外のものは受け取っていません。政務活動費もなく、手当てなどはもちろんありません。
そのため、7,832,750円が、私が受け取る金額となります。
ここから日本維新の会に所属している議員として独自に「身を切る改革」をやっており、月に33,000円、特別党員費毎月10,000円なので、年間516,000円をカット。ちなみにですが、この「身を切る改革」は、財源を生み出すためにやっているというよりは、後半にも書きましたが、改革を役所の方と一緒に進めていくという覚悟であり、全国被災地や今で言うとウクライナなどに寄付をしております。
さらに年金や所得税、住民税などはもちろん引かれるので、ざっくり見積もって150〜200万円ほどになるかと思います。
すると、ざっくりですが、550万円程度が懐に入ってくる金額となります。
そして、政務活動費を私はもらっていないですが、割と頻繁に本を買ったり、勉強会に参加したり、視察に行ったりしてます。
勉強会はだいたい10,000円。高いものだと20,000円ほどするものもあります。本は2,000円でだいたい月に1冊は買ってます。視察も近場ですが、月に3〜5回は行くので、電車賃や接待交際費など含めると1回だいたい5,000円前後くらいになるかと思います。
そうなると、議員の勉強代で30万円いかないほどかと思います。
その他、地域で会食などがありますが、1回5000円ほどで、今のところ月に5回くらい。多くても10回は行かないので、月に3万円程度。年間36万円程度。ざっくりと40万円程度になります。
後半はざっくりとなって申し訳ないですが、まだ1年目ということもあり、全容も見えていません。そのため概算にはなってしまいますが、私が実質政治活動や議員活動など諸々抜きにして、しっかりと使える個人のお金は480万円程度になるかと思います。
多いか少ないかは個々人の判断ではありますが、やればやるほどお金がかかるなという印象を持っています。
かくたかづほの考え方
私は日本維新の会に所属している議員でもあるので、賛否があるのは理解していますが、「身を切る改革」は評価しています。役所の方と一緒に行財政改革をやっていくためには、一緒にやっていくための覚悟があった方がこちらも進めやすいですし、ともに市民のために働いていけると考えています。この考えをほかの政党の方や議員に押し付けるつもりはないですが、こういったスタンスでやっています。
また、政務活動費についてはもらうべきだと考えています。ではどうしてもらっていないのか。前にもブログに書いた覚えがありますが、理由は単純で煩雑になってしまう可能性があるからです。新人議員向けの研修の時に政務活動費についてお話いただきましたが、きちんと提出しない人がいて困ることもあるというお話もありました。そして、金額もそれほど多くはなく、1回の勉強会に参加するとすぐに超えてしまいます。だから私は受け取っていません。
例えばですが、現在の政務活動費12,500円が議員報酬から再編され、5万円になった場合には申請するかと思います。より税金から頂いているお金がどのようなことに使われているのかはしっかりと示すべきだと考えているため、議員報酬が減り、政務活動費が増えることには賛成です。
全体的な報酬の話として、私はある程度議員はもらった方がいいと考えています。それは一種の憧れのようなものを抱くポイントが少しでも多い方がいいと考えているからです。議員はただでさえ、なり手が少なく、特に若者も参画しないため、民間や世論に比べて遅れているなと感じることが多いです。
だからこそ、少しでも「なりたい!」と思う人が増え、人材にも新陳代謝が生まれた方が街のためだと考えています。そのためには、ある程度報酬は高い方がいいと思います。
ただ、議長手当てなどは実際に大変なお仕事でもあるので、残した方がいいと思う一方で、名誉職のような形で残ってしまっている手当てに関しては廃止していくべきです。
適切な形で減らし、少しでも他のことに財源を振っていく。当たり前ですが、なかなか難しいのが現状です。引き続き切り込んでいきます。
今日はこんなところで。それでは。