こんばんは。
東村山市議会議員のかくたかづほです。
本日は一日生活文教委員会でした。
さて。
毎度のことながら、タイトルが仰々しいですが、一個ずつ見ていきます。
議案第26号 東村山市体育施設条例の一部を改正する条例
こちらは、前川公園のグラウンド、テニスコートの貸し出しをいくらにするのかという条例改正です。
現状は久米川町にある庭球場、運動公園の金額規定だけされている条例に、野口町にシチズンから買い取ったグラウンドの使用料を追加する条例改正です。
昼間は、1時間あたりグラウンド1550円(中学生以下540円)、テニスコート450円(中学生以下150円)。夜間は、グラウンド同じ料金、テニスコート1450円(中学生以下1150円)となる予定です。
基本的な算出方法としては、恩多町にある運動公園や久米川町にあったテニスコートと同程度の価格帯であり、近隣市や私営のテニスコート等と比較して審議会が決めたものです。
答弁の中で、今後改定の可能性があること、それは値上げなのか値下げなのかは現時点ではわからない、9月からスタートして3ヶ月ほどで一旦見極めるとのことでした。
私は質疑の中で、せっかく新しいもの改修工事をして作るのであれば、市外の方にも使ってもらい、少しでも集客につなげた方がいいという趣旨で、公的資金の金額や割合、他市に在住・在勤・在学の方が使う場合の値段等を伺いました。
現在のところ、市外の方が使うことは想定しておらず、基本的には市内の方が使うとのことだったので、もったいないなと思いつつ、小平市では市外の方が使う場合5割増とのことだったので、検討してほしいとの旨を伝えました。
議案第27号 東村山市共同利用工場施設条例の一部を改正する条例
こちらは久米川町にある東村山市営賃貸工場アパートに入居できる企業の範囲を「小規模企業者」から「中小企業者等」に改めるという条例です。
これにより、入居できる企業が増え、今後の競争活性化や新たな企業誘致につなげたいという考えからの条例改正です。
答弁によると、入居率は概ね80後半〜95%程度で、募集をかけた場合には募集した数に対してその数の企業が応募してくる。市内には、中小企業者931社、小規模企業者3203社ある。とのことでした。
ちなみに、「小規模企業者」とは、中小企業基本法第2条第5項に規定する従業員20人以下(商業(卸売業・小売業)・サービス業は5人以下)の事業者等を指します。「中小企業者」とは、原則として、資本金が1億円以下である法人を指します。
私からは、1点だけ。
様々な方が価格について質疑をされていましたが、企業を誘致する際に価格以外のメリットを出してほしいとお伝えしました。創業して間もない企業が利用しているとのことでしたが、その企業さんは価格で選ぶこともあるかと思いますが、創業時に大切なのはお金もそうですが、ネットワークだと私は考えています。だからこそ、価格も安く、しかもネットワークなど新しい仕事や販路拡大に繋がりやすい場所であるというような売り方が仮にできれば、さらに応募してくる企業数は増えてくるのではないかと考えています。
特に入居されている企業からも設備が古かったり、トイレが和式だったりすることで要望も市に届いていることが他の委員の答弁でわかりました。であれば、ハード面もそうですが、ソフト面もうまく合わせてアピールできたらいいなと考えました。
議案第28号 東村山市税条例の一部を改正する条例
こちらは簡単にいうと、税金の条例改正です。
私も全て理解するのは難しいなと思いながら、説明や質疑を聞いておりました。自身の振り返りも踏まえてまとめていきます。
今回は大きく分けて4つになるかと思います。
- 森林環境税
- 特定小型原動機付自転車
- 軽自動車税
- 都市計画税
森林環境税
これまで東日本大震災の復興財源という名目で復興特別所得税として払っていたものが森林環境税と名前を変えたものになります。年間1人1000円の増額です。
実質的には確かに変わっていませんが、そもそも復興税という名の下の増税には違和感があります。復興させるのであれば、増税ではなく、減税です。しかし、これは国の税金の議論なので、東村山市単体でどうにかできるものでもありません。
特定小型原動機付自転車
いわゆる電動キックボードです。
これまで法律もそうですが、条例に区分がなかったため、新しく追加されることになりました。年間の軽自動車税は3700円となる予定です。
軽自動車税
軽自動車税は自動車税よりも安く設定されており、不正等もあるようです(その記事が見つけられず)。今回の改正で不正があった場合には、購入者ではなく、該当する会社が払う税金の額を引き上げ、ペナルティを大きくしたものです。
都市計画税
改正する前の条例では、令和5年度までとなっていたものを令和8年度に延ばしました。これにより東村山市の都市計画税は0.29%と以前のままになります。
質疑の中で明らかになったのは、東京都26市の中で東村山市が一番高いということです。0.2%3市、0.225%1市、0.235%1市、0.24%4市、0.25%6市、0.26%3市、0.27%7市とのことでした。
この都市計画税に限らず市区町村で決められる税金を今一度調べてみたいと思います。その中から減税できるものはしていくという方向で考えていきます。
議案に関してはここまでです。
次に行政報告というものがありました。
行政報告
各委員会宛に担当所管から、委員会宛に報告を行います。
これの時間は初めてでしたが、口頭ではなく、資料を配る(もちろん紙ではなく、ペーパーレスで)のでいいのではないかと思いました。
下記に簡単にまとめていきます。
[地域創生部]シティプロモーションの取組等の状況について
地域ライター
令和5年度も進めていく。
プラットフォーム
地域の人的ネットワーク。活動するネットワークを形成する。市の支援が必要な場合には提供する。菖蒲まつり意見交換会。産業観光案内所の今後もテーマ設定して行っていく。
企業版ふるさと納税
6月から開始。地域創生で活用。令和5年7月まで募集。
[教育部]学校外屋内プールでの水泳授業の開始について
屋外水泳事業開始
中学校で2校。水質管理などの多くのメリット。前向きな意見が多い。安全性も高い。来年も引き続き行う。合計4校にする。3、7中ロンドにて、5、6中スポセンにて。
8単位分やる。泳力別。プールへはバス移動。
学校プールへ民間事業者を4中へ派遣。
サウンディング調査の実施について
ランチボックス方式。持続可能性。
市場調査。中学校の市場性。6月下旬に実施。7月18日〜1週間サウンディング。
国庫補助単価改正に伴う就学援助費(入学準備金)の対応について
就学援助費:6万から6.3万へ増額
令和4年に前倒支給しているところもある。今年中に3000円を支給予定。
続いて陳情です。
陳情は市民の皆さんから要望を頂いて、委員会として審議していきます。それによって本会議にかけられます。
陳情第12号 核兵器禁止条約締約国会議に参加するよう日本政府に求める陳情
日本は言わずもがな世界で唯一の被爆国です。
だからこそ私はしっかりと世界で存在感を発揮すべきだと考えています。
アメリカの傘下にあるという事実もありますが、先の広島サミットで岸田首相は広島にG7の首脳を集めることに成功しました。その意味でもここで改めてしっかりと日本の存在を示していくべきです。
そういった背景から私は、採択を選択し、採択多数で委員会としては採択となりました。
陳情第13号 東村山の中学校に温かい全員給食を求める陳情
東村山市の中学校はランチボックスで、ある場所で作ったものをお弁当に詰めて、学校まで運んできて食べます。私が中学生の時からそうでした。
現在の生活文教委員会の中で、このランチボックスを経験したのは私しかいなく、その意味では貴重な意見となることができたかもしれません。
このような中学校全員給食に関する陳情はほぼ毎回あるようで、その時は自校式なのか、親子式なのか、食缶式なのかということが争点となっています。自校式は自身の学校で作って配膳する方法、親子式はどこかで近くでまとめて作って、それを持っていく方法、食缶式はどこかで一気に作ってお弁当に詰めて冷やして持っていく方法です。
今回の争点は「温かい」が何を指しているのかということでした。
これまでの陳情では、自校式にしてほしいというのが主目的でしたが、今回はその言葉が削除されていたようです。だからこそ、この「温かい」が何を指しているのか、自校式にしてほしいということだったら今までと変わらないから、採択はできないということでした。
しかし、私はランチボックス体験者として、そこまで冷たいご飯だったと思ったことはありませんでした。確かにおかずは冷たいですが、ご飯は温かい状態で来ます。そのご飯のボックスに入れて温めて食べると意外と温かかったりします。そのような工夫も思い出のひとつだったりします。
だからこそ、今の食感式、ランチボックス形式でも温かいと私は思っているので、この形で全員給食を実現するということであれば、私は採択という選択を取る予定でした。しかし、この「温かい」についての解釈がそれぞれの委員で異なっていたので、今回は採決を取らず、継続審議となりました。
次回以降で、陳情の提出者を呼んで実際のところ何を目指しているのかを伺う予定です。
それによって私もまた考えたいと思います。
「委員会はそんなに長くならないよ」と先輩議員に言われましたが、今回は時間がかかり、また委員会は人数が少ないため話す機会や議論する機会が多く、議会よりも正直大変でした。
引き続き情報発信をしながら、様々なご意見を伺えればと思います。
今日はこんなところで。それでは。